新型コロナワクチンとアスリートへの影響については、「American Heart Association Journalが学生選手におけるSARS-CoV-2と心疾患との関係に関する調査結果を発表」でも取り上げたように少しずつエビデンスが出てきています。
そんな中、コロナワクチン接種と運動に対する生理学的要求に関する論文が公表されていました。対象が18名ととても小さな査読無し研究ではありますが、結論として以下のポイントが述べられています。
COVID-19感染病歴のないワクチン接種を受けた人は、運動に対する生理学的要求(physiological demands)のわずかな増加を示した。
接種前にCOVID-19に感染した人がワクチン接種を受けた場合、運動に対する代謝反応を高めるのに役立つことが示された。代謝反応を高めることは、COVID-19感染者に見られる運動能力の低下に役立つ可能性がある。
研究結果は、アスリートがワクチンとその後のブースターショットをイベント・試合前後のどのタイミングで接種すべきかどうかを決定するのに役立つ可能性がある。
Batatinha H, et al. Recent COVID-19 vaccination is associated with modest increases in the physiological demands to graded exercise.
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